茅野市長峰中学校改築事業
本中学校の設計テーマは、第1に生徒に優しく明るい安全な学習環境の提供、第2に将来に対応した施設の提供、第3に省エネで快適な施設提供に有りました。
体育館の特徴
- 立体トラス採用に鉄骨の少量化と構造美
- 2階部分に170mランニングコースを造り冬季の運動不足に配慮。又、校舎と2階で室内型渡り廊下で連絡し利便性の確保
校舎棟の特徴
- RC躯体を蓄熱体とする湿式外断熱-省エネ・一年中快適な学習環境確保・建物の長寿命化に配慮
- 自然の空気(風・上昇気流)の流れの利用した自動換気システムサッシュの採用
省エネを考えた設備等
- 給食室はオール電化による省エネと良好な調理環境の確保、HACCP基準に対応する空調システムで衛生管理
- 屋根上には51KWの太陽光発電パネルを設置(売電・学習教材として利用)
- 全教室にプロジェクター・無線LANを設置し近い将来本格的になるICT教育に対応
- PHSの配備・防犯カメラの設置による、生徒の防犯安全管理の配慮
その他の配慮
- 敷地内段差を利用し、3階建てにも関わらず1階・2階と避難階とし、ELV設置と合わせバリアフリー対策に考慮。又、平面形状が回廊式のため、見通しが効き、安全管理面の向上と最短の動線の確保
- グランドは既存校舎解体時発生の再生砕石利用の保水層とし、砂埃防止対策と、大雨の際の下流域への負担軽減に配慮
- 体育館の他、地域開放が望まれる特別教室(パソコン教室・家庭科室・ランチルーム・調理教室・図書室・美術室・技術室)は利用動線が区画出来るよう配置。災害時の避難場所と授業場所の区分けにも考慮
DATA
所在地 | 茅野市 |
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構造 | 校舎棟(3F-RC)、体育館棟(2F-S+RC) |
延べ面積 | 校舎棟(6,578㎡)、体育館棟(2,082㎡) |
竣工年 | 2013年 |